店内に飾ってある「ラッキーバンブー」。開店の際にいただいたものです。
その名のとおり竹の仲間かと思いきや、実は竹ではなく「ドラセナ」という観葉植物でございます。
アフリカのカメルーンが原産とのこと。亜熱帯の森に自生していたものが、いまやこうして日本の玄関先を飾っていると思うと、植物の旅の不思議さに心が和みます。
風水の世界では、このラッキーバンブーは「幸運」「繁栄」の象徴とされております。
幹がまっすぐ伸びれば出世運、くるりと曲がれば幸運を呼び込むと信じられてきたそうです。
実際、その曲がりくねった姿は自然のものではなく、栽培農家が光の当て方を工夫し、少しずつ少しずつ曲げて仕立てていくのだとか。
人の手と時間が生んだ美しい曲線だと思うと、いっそう愛おしく感じられます。
花言葉は「幸運」「長寿」「開運」。
置く方角によって金運や恋愛運まで司るといわれますから、飾るだけでちょっとしたおまじないのよう。
窓際にそっと置いた三本のラッキーバンブーが、お客様を和やかに迎え、良き風を運んでくれることを願っております。
